自称「日本一、人見知りする社長」です。資金なし、人脈なし、人望なし、自信なし、ゼロからの独立起業から9年経過。現在は年商10億円にまで成長しました。その過程では、詐欺、横領、裏切り、謀反、男女問題、人間不信、様々な問題が勃発。どんな本にも書かれていない、生々しい真実を赤裸々に書き綴りました。本当の学びは、真実から得られます。起業の裏側、経営の光と闇をのぞき見したい方は続きをどうぞ・・・・
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2012年07月31日

人見知りの私が社長になるまで第14話

「知性のない財産は負債と同じであり、
     知性のある借金は財産に等しい」

あなたには借金ありますか?
私も、20代中盤は借金との戦いでした。
今でも多額の住宅ローンとは戦っておりますが・・・。

最初に挙げた言葉は、私の好きな言葉です。
この言葉を理解すれば、借金のプレッシャーに
打ち勝つことが可能です。
知りたいですか?知りたくなくても解説します。

知性のない財産とは、本人の実力や器以上の財産が、何らかのラッキーで
「タナからボタモチ」で手に入ることです。
例えば、万馬券を当てるとか、宝くじで3億円あたるとか、
親からの莫大な遺産相続などです。
おそらく聞かれたことあると思いますが、宝くじで一億円以上当てた人の半数以上が、
数年後には破産しているようです。
大王製紙の御曹司社長も、会社の金をギャンブルで百億円以上注ぎこんで、
甚大な損害を出した事も記憶に新しいと思います。
元ボクシングのヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンも、
現役時代一試合数十億円のファイトマネーを貰いながらも、数年前に自己破産しました。

このような話は、挙げるときりがないほど世の中には転がっています。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

それは自分の器以上の財産は、負債に変わるからです。
つまり、自分の実力や器を超えた財産はコントロールできなくなるのです。
財産があれば、その財産を狙って様々な人間が近寄ってきます。
人を見る目を養っていなければ、うかつにも誘惑に乗ってしまい罠に落ちるのです。
結果、財産を失うだけでなく全てを失い多額の借金を抱え破産に至ります。

私は多額の財産を持ったこともないので、正確にはわかりませんが、
おそらく大筋ではそんなに外れてはいないと思います。
だとすると、知性のない財産が負債であるならば、その逆もしかりで、
知性のある借金は財産です。
あなたの抱えている借金は、場合によっては財産なのです。
ただし、知性のない借金は、あくまで借金ですからご注意ください。

知性の有る無しをどう判断するかですが、これも私の考えですが、
自己への投資の借金は知性のある借金で、パチンコやギャンブルなど快楽を求め重ねた
借金は知性のない借金だと思います。

つまり、セミナーに出るために借金とか、事業に投資するための借金とか、
本当に大事な人を救うために借金するとかは、当然内容にもよりますが
その借金以上の財産に変わる可能性が高いと思います。

ロックスターの矢沢栄吉も、20年前くらい、マネージャーに横領され、
30億円の借金を作りました。
「騙された自分が悪い」と腹をくくり、誰にも愚痴や文句を言わなかったそうです。
ある日、横領した元マネージャーと道端でばったり会ったときも、ブン殴りたくなる
気持ちを抑え、「俺の目の前には二度と姿を現すな」と言っただけです。

そして、そこから数多くの名曲を世に送り出し、わずか数年で借金を完済し、
見事に這い上がり、今なおトップに君臨しています。
30億円横領された経験の結果、人の持つ性、人の苦しみ悲しみを深いところで理解できるようになったからこそ、人の心を打つ歌を作れ、かつ歌うことがるのだと思います。
つまり30億円の負債は、じつは30億円の数倍以上の財産だったのです。

冒頭に挙げた言葉を知ったのは私が25歳の時でした。
あるアメリカ発の自己啓発プログラムの営業マンが営業トークで放った言葉です。

その自己啓発プログラムは、かなりの高額で120万円しました。
当然現金一括は無理で、ローン返済になります。
自己啓発プログラムを買うかどうか迷っていました。

迷う理由は、120万円と高額であることと、当時勤めていた会社を辞めるため、
辞表を出した直後で先行き不安だったからです。

貯金も40万円程度しかなく、次の就職先も決まっていませんでした。
そんな状況で、120万円の自己啓発プログラムでローンを組むなんて、
常識ではありえないと思います。営業マンに状況を伝え、今は無理だといいました。

そのタイミングで自己啓発の営業マンは、冒頭挙げた言葉、
「知性のない財産は負債。知性のある借金は財産」の話をしたのです。
結果、ローン用紙に記入とハンコを押し、120万の借金を背負いました。
今思うと若気の至りで、その営業マンの殺し文句に乗ってしまっただけですが・・・。

120万円は、当時の人生最大の買い物でした。
それまでにした一番大きな買い物は、50万円の中古車のトヨタ・スターレットGTです。
スターレットGT2.5台分の買い物です。
元を取らねばと思い、その自己啓発プログラムのカセットテープを
車ではカーステレオで聞き、それ以外はウォークマンで四六時中聞き続けました。
友達とのドライブでも、構わずその自己啓発プログラムを聞いたため
「山本は宗教に嵌まっている」ということで友人数人が去っていきました。

そして時が流れ2年後、120万の借金が、数倍以上の財産に変わりました。
その瞬間の出来事をお話したいと思います。

前回の続き、Nさんが会社の実印と通帳を人質に取った所で終わったと思います。
その人質に取られた会社の実印と通帳を奪還する際、120万円の借金経験というか
自己啓発プログラムで学んだことが役立ったのです。

果たして会社の実印と通帳の奪還は成功したのか?
言うまでもないと思いますが、もちろん成功しました。
なぜなら、もし失敗していたら、会社が潰れていたので、
この記事自体、書く機会はなかったですし、
こうして、あなたと出会う事は、おそらくなかったでしょう。

果たしてどういう手段で実印と通帳を奪還したのか・・・・
Nは、なぜ多額の退職金要求を取り下げたのか・・・・・
山本の120万の借金が財産に変わった瞬間とは・・・・

次回に続く
posted by やまもと あつひさ at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 人見知りの私が社長になるまで 第11話〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月04日

人見知りの私が社長になるまで 第13話

戦いの第一ラウンドはNからの予想外の
先制攻撃により引き分けに終わり、
戦いは第二ラウンドへ
しかし、またもNの意外な行動で、
予想しえない展開に巻き込まれる
果たしてNの真の狙いは何なのか・・・



唐突ですが、あなたは予言を信じますか?
私は、25才まで予言を信じていました。

「1999年7の月、恐怖の大王が降ってきて
 人類は滅亡する」
というノストラダムスの大予言をずっと信じていました。

「どうせ25才で、恐怖の大王に殺されるのだから、
 思い切った生き方をしよう」と思い、
21才でサラリーマンを辞め、独立起業をすべく
様々なチャレンジをしました。

恐怖の大王が降ってくれば、チャラになるのだからと思い、
借金も重ねました。

しかし、不幸な事に、失礼、人類としては幸運な事に、
恐怖の大王は降って来ませんでした。
人類は大丈夫でした。
ノストラダムスの予言は、大はずれに終わりました。
これをきっかけに、予言の類は疑うようになりました。

しかし、かなりの高確率であたる予言もあります。
的中する様は、いままで沢山見てきました。

どんな予言が当たるのか?

それは、ネガティブな思い込みによる自分への予言です。
「どうせ自分は○○だから、○○になるだろう」という思い込みです。

例えば、「自分は魅力がないから、一生モテないだろう」という
思い込みがあったとします。

その思い込みが、行動に影響します。例えば服を買い行ったとします。
そこで店員から、少し派手な服を薦められたとします。

「これ○○さまにきっとお似合いですから、試着しませんか?」と、
しかし、魅力がないという思い込みが邪魔をします。

「自分は魅力がないから、こんな派手な服は似合うはずがない」ということで、
結局は、いつもの地味な服を選び、鏡に映った姿を見て、
「やっぱり地味な服装が自分にはピッタリ」と納得します。

そして、魅力が出ないように自ら行動しているので、
結果、本当にモテない人生を歩みます。
わかりやすくする為、極端な表現をしましたが、

つまり、予言が自ら当たるように行動しているのです。
ある意味、自作自演です。

あなたの今までの人生経験から思い当たる節はありませんか?
あなたには、どんな思い込みがありますか?

人には、それぞれ様々な思い込みがあります。
思い込みが人生を創ります。


Nさんにも、強烈な思い込みがありました。
それは「やがて自分から人が去っていく」という思い込みです。
悲しい思い込みです。

Nさんは飲みに行って酔っ払うと、幼少のころの話をよくしました。
Nさんは幼いころ、両親が離婚し、母一人子一人だったようです。
たった一人の両親。お母さんも、まだ物心がついて間もないNさんを
おばあちゃんに預けて、新しく出来た男と連絡先も告げずどっかに行ってしまったようです。
去り際も「ママ~!ママ~!行かないで~!」と泣き叫ぶNさんを尻目に、たったの一度も振り返りもせず、足早に夕陽の向こうに消えていった、
とNさんは夕陽のように目を真っ赤にして話しました。

この幼少の悲しい体験が、「やがては自分から人が去っていく」
「愛する人はやがて去っていく」という思い込みを作ったようです。


その思い込みの良い作用としては、Nさんは持ち前の巧みな交渉術で、取引先から良い条件を勝ち取り、皆を喜ばせます。

しかし、悪い作用としては、自分から離れていかないよう、いろんなルール
や縛りを作ります。これが嫌で逆に人が離れていくのですが、本人は気づいていません。

そのNさんの思い込みが、誰もが予想していない行動を取らせました。
ある日突然、Nさんが全員に向け言いました。


「自分の夢は、NTTの一次代理店になること。一次代理店になれるチャンスが
 あったので、この会社から去る」

本当に予想外の行動でした。Nさんには、もの凄く見栄えに拘るという
一面もありました。

Nさんは、常々「NTTの一次代理店になりたい」と言っていました。
理由を尋ねると「ステータスがあるから」それだけです。

おそらくは深層心理で、ステータスを高めることで、お母さんが戻ってきてくれる
お母さんが振り向いてくれる、という思いがあったのかもしれません。


NTTの一次代理店の会社があって、Nさんはずっと前から、その会社と交渉し、
一時代理店の権利を譲渡して貰えることが決まったようです。

Nさんが自ら去ることと、思い込みがどう関係あるのか?ですが、
これも推測ですが、
「どうせ、やがて自分から人は去っていくのだから、そんな辛い思いをするぐらいなら
 先に自分から去ってやる」という心情だと思います。

出て行って欲しかった人間が、自ら出て行くというのですから、
願ったり叶ったりです。

Nさんを気にして、口には出さないものの、
間違いなく全員が内心は喜んでいました。

Nさんは、2週間後に出て行くことになりました。
Nさんが事務所に居ない時を見計らって、Nさんがいなくなった後の
会社体制を全員で話し合いました。

今までいろんな意味で、Nさんを恐れていましたし、押さえつけられて
いましたから、それがなくなったことで、こうしよう!ああしよう!と
話し合いは盛りあがりました。

そして、あと三日でNさんがいなくなるというところで、
事件が起きてしまいました。

ある日、全員でまた会議をしていました。
タイミングが悪く、会議中にNさんは事務所に戻ってきたのです。
Nさんは後片付けをしていました。

Nさんは「気にしなくていいから会議続けたらいいよ」と言ってくれました。

とは言うものの、全員はNさんを気にして、恐る恐る話し合いをしました。

しかし、時間が経つにつれ、Nさんの存在を忘れてしまい、会議が盛り上がり、
皆で笑い声をあげてしまいました。

すると、Nさんが、突然激怒しました。
手に持っていた書類の束を、床に激しく叩きつけ言いました。

「お前ら、俺の気持ちがわからんのか!!だったら、わからせてやるから
 覚えておけ!!」と一方的に言い放ち、事務所を飛び出しました。

最悪の事態発生です。果たしてNさんが、どんな報復に出るのか?
全員戦々恐々です。

そして、次の日、Nさんから私の携帯に電話がありました。
Nさんは恐喝にならないよう慎重に言葉を選びながら言いました。

「あなた達は、私の気持ちを全く理解していないことがわかりました。
 それならば、今までの私の働きを金銭で評価して、退職金として今月末までに
 振り込んでください。その金額が過小評価であれば自分で評価した正当な金額を
 会社の口座から自分で振込みます。全員で話し合って正当な金額を決めて連絡下さい。
 現在も当然私が代表ですから、会社の実印と通帳は預かります」

Nさんは淡々とした事務的な口調でしたが、心の中では、吹き上がるマグマのような
怒りと憤りがあることを、言葉の節々で感じ取ることは容易でした。

本当に最悪な状態です。
今までの稼ぎが、Nさんに全て奪われるというピンチです。
もちろん会社も潰れます。

こうして第二ラウンドの戦いの火蓋が切られたのでした。


Nの要求に対し、具体的にどれだけの金額を提示したのか・・・
Nはそれで納得したのか・・・
Nから、どうやって会社の実印と通帳を奪還したのか・・・
次回に続く

posted by やまもと あつひさ at 16:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 人見知りの私が社長になるまで 第11話〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする